私たちの想い | MESSAGE

はきもの工房うえの | 
UENO-SHOES

Fully bespoke handmade shoes and sandals

はきもの工房うえの

私たちの想い

展示会の様子
足型をとる様子
足型をとる様子
作業中の様子
 

あなたが履いているのは、毎日履きたくなる靴ですか?

お客様との会話の中で
「足に良いと言われている靴で、自分の感性に合うものがない」
という言葉をよく伺います。

自分に合ったいい靴って、そうそう出会えないと思いませんか。
「履いているとストレスになる」「足にピッタリあわない」「外反母趾で痛い」
なによりも「自分の感性にピッタリ合う靴」が全くない!

私達は「本当の意味で履いて気持ちいい靴を作りたい」という難しい課題に挑戦し続けています。

私が靴職人を志したのは28歳の時でした。

それまでの私は音楽家を目指してトランペットを練習する日々でしたが、夢の実現に向かうような手がかりが掴めず、この道は違うのかなと思い始めていました。
そんな折、組んでいたバンドが解散に至り、いよいよ別の道を選ぶ潮が来たと感じました。
やるならば、一生続けられて自分の成長を感じられるような職人仕事がいいと思い、好きだった靴の職人になろうと決めました。

革靴が好きで、デザインの面白いものを集めて履いていましたが、私の一族は足が小さく、かつ甲高で指先が広がっていて、、、と、
履いていて快適な靴というのは出会ったことがありませんでした。

靴職人になろうと決めてすぐ、当時東京の青山にあったモゲワークショップに入学。
足の構造からアプローチする木型の作り方を教わり、まず自分の靴を作りはじめました。

試行錯誤し出来上がった生まれて初めての足に合わせた靴は、本当に快適でした。

それまで30分も歩くと靴擦れと腰痛に悩まされていたのが、1日中歩けるようになりました。

それまでの革靴はオシャレなアイテムだけど、歩行には適さないものという概念が覆り、オシャレで且つ実用的、
健康にも寄与するものになり得るという確信と、こういう靴を望んでいる人はたくさんいるはず、という直感を得ました。

最初の顧客は脳梗塞で半身不随になってしまった母でした。
「足にフィットして履き心地は軽く、オシャレで、歩きやすい靴を」
という、現在も挑戦し続けている命題は彼女の靴を作ることに端を発しています。

自分の足にあった靴を自分でつくる靴教室と、注文靴の工房として板橋の実家で起業したのが2007年
2012年に自然の中での子育てをするため岡山県の山間部の集落に移り住み7年間過ごし、現在は浅間山を望む長野県佐久市で靴づくりをしています。

2022年現在、この12年で出会ったお客様は1000人以上
どのような靴を求めているのかを伺い、それぞれのくらしにおいて機能的な靴を提案すると共に、革の染色や新しい型紙を創造することによって、お客様の感性を靴に反映させるお手伝いをしています。

 
作業中の様子
足型をとる様子
作品の数々
制作途中の靴の様子
 

ウエノの靴は日々のくらしに身近な靴です

・自分の足にあわせてオーダーする
・自分だけの感性を表現する
・はきこむごとに足の形になっていく

湿度によって柔らかくふくらみ、熱と乾燥によって元の形状に戻ろうとする革の特性をできる限り活かす製法により、はきこむごとに足の形に近づいていきます。
一人ずつ個人差があり、また左右差もある足の形に靴が寄り添っていくために、ウエノは次の3つのことを心がけています。

①最適な素材 :適度な伸縮性のある天然の皮革・本物の真鍮
②最適な形状 :各個人の足の形状、特徴を捉え、運動と膨張、収縮に対応する機能的なデザインであること
③最高の製法 :革の特徴や伸び具合を把握、縫製した革をしっかりと吊り込み、寝かすこと

靴-はきもの-は、日々何かを行うに際して着用する"道具"という実用的な側面を多く持ちながらも、
自分がどのような存在で、どうありたいかを表現できるファッションアイテムであると考えています。
ファッションとパッションは似ていますね。私達が思う「ファッション」とは、流行を追い消費されていくものではなく、
自己表現~自らの感性を自在に表現する自由を行使すること~ではないかと考えています。
この言葉は本当に満足のいく靴とは、はき心地と共に、履く人の感性に寄り添う事を兼ね備えたものであると教えてくれています。

是非一度、当工房の靴をお試しください

今までは日本各地の展示会のみでお受けしておりましたが、今後、長野の工房でもお受けできるよう準備中です。
お渡しした靴たちが、皆様の生活に寄り添い、みなさまと共に歩んでいくことができれば、これ以上の幸せはありません。

P.S.
当工房もいつのまにか12年です。
長くご愛用頂いている方も、型崩れや修理が必要な部分があるかもしれません。

当工房で作成させていただいた靴の修理や調整なども承っております。
また、改めて2足目、3足目が欲しいと思われることもあるかと思います。
このページを見ていただいた機会に、是非ご検討いただければ幸いです。

はきもの工房うえの 代表
うえの かずお
ueno